2010年2月アーカイブ

 

こんにちは。幼児教育学科の山口です。

後期の授業も終わり、幼児教育学科の1年生は春の実習期間に入りました。

2年生はあと少しで卒業式を迎えます。ついこの間入学したばかりのような気がするのに、もう社会人として巣立っていくなんて、月日の経つのは早いものですね。彼女たちは、春からいよいよ幼稚園教諭や保育士として働きはじめるわけです。今は、期待と不安でいっぱい・・・ってとこでしょうか。

 幼稚園教諭や保育士という職業を選ぶということは、子どもにとっての最初の「先生」になろうとすることです。子どもがこれから長い人生を歩んでいくにあたり、保育者は社会生活のその最初の一歩をともにするのです。(そう考えると、わくわくしませんか?とても貴重でかけがえのない時間を彼らとともにすることなのですよ)

 保育者が、幼稚園や保育所での生活を子どもと共有することには、二つの大きな意味があると私は考えています。

 ひとつは、幼稚園教諭や保育士は、子どもがこれから出会うであろう大きな社会そのものを体現する存在でなければならないということです。はじめて集団生活の中に投げ込まれた子どもたちがよりどころとするのは、やはり「先生」です。保育者は、子どもが安心できる存在でなくてはなりませんが、同時に、集団生活上のルールや規範を示す人でもあります。いわば、社会における行動の善悪を、子どもたちが判断するための最初の規準が保育者なのです。

 もうひとつ。保育者は、子どもに世界の奥深さを知らせ、その片鱗を垣間見せる存在であってほしいと思います。子どもが成長とともに身の回りのものに興味を持ちはじめたとき、子どもとともに、さまざまな出来事の不思議さに驚くこと、この世界の美しさや感触を味わうことの喜びを伝えることは、とても大切な保育者の役割です。そのように、大切な誰かとともに花の仕組みや虫の動きを飽くことなく見つめ、どうして月が自分のあとを追いかけてくるのだろうと一緒に考えた経験が、子どもたちのこれからの学びのたしかな基礎ともなっていくのです。

 本学では今年度から、文部科学省からの補助金を得て、信州大学教育学部との連携事業を展開しています。幼稚園や保育所での子どもたちの生活は、それ自体で完結しているものではなく、小学校、中学校・・・とつづく生活の基盤となるものです。保育者を養成している本学と、小学校以上の教員を養成している信州大学教育学部が、手を取り合って学生教育を行なうことで、子どもたちの学びに関する長期的な展望をもって、それぞれの年齢や学校段階にふさわしい生活を支援できる教育者・保育者を育成することをめざしています。

 おっと、今日はちょっと、マジメな話になっちゃいました(笑)。たまには、ということでお許しください。

 (幼児教育学科 山口美和)

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